『住まいづくり専門コンシェルジェ』が綴る家づくり総合マガジン
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ vol.143━2010.6.7━
《隔週刊》 家┃づ┃く┃り┃で┃泣┃く┃人┃・┃笑┃う┃人┃
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~第143号~
◆家づくりは人生最大の「事業」
◆事業を成功に導くための、プロのコンサルタントの助言
◆あなたも「笑う人」になって豊かな生活を送りましょう!
《発行部数 約4,500部》
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【今週のテーマ】
・予算オーバーへの対処法
・コーヒーブレイク『トイレは大切な空間!』
・編集後記
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このメルマガでは、
家づくりのナビゲート役を行なっている「住生活エージェント」が、日頃
の業務を通じた気づきなどを、消費者に近い立場から発信していきます。
どこにも影響されない中立的な立場で、住宅業界の実態も伝えます!
あなたの家づくりのセカンドオピニオンとしてお役立てください。
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こんにちは。ダブルスネットワーク福岡オフィスの林です。
鳩山首相が退陣しました。
在任期間262日、わずが8か月。
5年前の2005年6月の首相は小泉さんでした。
それから安倍、福田、麻生、鳩山、そして菅さん。
政権交代が年中行事にならないことを期待します。
それでは、今週の本文の始まりです。
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▼予算オーバーへの対処法
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家づくりには予算があります。
「金に糸目をつけないからエエ具合にやってくれ!」
という方に、私は一度もお目にかかったことがありません。
誰でも自分自身の資力をもとに、
安全な資金計画で家づくりを実現したいと願うものです。
とはいえ、「夢」のマイホーム。
まだ実際にお金が発生しない設計の段階では、
あれやこれやと希望を詰め込んでいってしまいがちになります。
ハウスメーカーや工務店の担当者も、
「一生に一回の家づくりですよ!」
「言うだけならタダですから!」
と、せっかく膨らんだ高ぶる気持ちを萎ませないように仕掛けます。
確かに最初から予算ありきで「あれダメ!これダメ!」ばかりでは、
一体何のための家づくりなのかわからなくなりますね。
様々な苦労と辛抱の末に建てる我が家です。
まずは家族ひとり一人の希望や夢をできる限り網羅した計画案を
立ててみることからスタートしたらいいと思います。
ではその結果「予算オーバー」になった場合はどうしたらいいのか。
今回は対処法を考えていきましょう。
▽ ▼ ▽
予算オーバーが判明するのは、すでに基本となる間取り、外観、内外部の
仕様、住設機器などがひと通り決まり、その内容をもとに計算された見積
金額を目にする段階です。
多少のムリをすれば何とかなる範囲内ならいいのですが、
当初の予算を大幅に超える場合はやはり立ち止まっての検討が必要です。
どの程度のオーバーが許容範囲なのかは個人、家庭の事情で異なります。
勢いだけで突き進まず、夫婦、家族の間できちんと話し合うことです。
営業マンは電卓を片手にこんなことを言うかもしれません。
「借入を100万円増やしたら月々の返済は3千8百円!
一日当たり126円!缶コーヒー1本分で夢が実現します!」
保険のCMみたいな説明に、思わずグラっとその気になりそうです。
でも冷静に計算すると、
毎月3千8百円×12か月×35年=159万6千円
そんなに簡単な金額ではありませんね。
まさに夢と現実のハザマで悩まなくてはなりません。
でもここが満足のいく家づくりには大事なポイントになります。
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優先順位を考えよう!
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では具体的な対処法をみていきましょう。
■住設機器の選定を見直す
システムキッチン、ユニットバス、洗面台が高額な住設機器です。
中でもシステムキッチンは何を選ぶかで大きな金額差が生じます。
扉の面材やデザインなどこだわる必要性があるのかどうか、
メーカーやグレードなど提案以外に選択肢はないのかどうか、
必ず実物をみて価格差を確認しながら選定してください。
それからエコキュート、エネファームといった給湯機器や
太陽光発電システムも見直しの対象です。
本当に我が家のライフスタイルに必要なものなのか、
メリットがあるのかしっかり検討してください。
最新機器の中には、ほとんど使用することのない機能がくっついて
いたりしもます。テレビのリモコンにたくさんボタンがあっても、
押すのはチャンネルと音量だけ、ということだってありますよね。
世間の評価や流行に左右される必要はありません。
ちゃんと専門家にシミュレーションを依頼した上で、
導入を判断したいものです。
■内外部の仕様の選定を見直す
内壁や外壁の素材は、それ自体の単価は安くても、
使用する面積が大きいので合計すると大きな金額になります。
気になる素材があればカタログだけでなく、
実際に使用された現場をみて判断してください。
こだわっていた高価な素材の実物をみて、
イメージと異なり変更するケースもよくあります。
■材種の選定を見直す
工務店などの在来木造業者との家づくりなら、柱や梁など
構造材の材種(桧や杉等)や等級を見直してもいいでしょう。
構造材は木の種類や「節」の有り無しでも金額が変わります。
また産地にまでこだわる方がいらっしゃいますが、
果たしてそれが優先すべきものなのかよく検討したいですね。
■建物規模を見直す
建物規模が小さくなれば大抵の場合はコストダウンに繋がります。
ただし必要な部屋を無くしてしまったり、狭くしたりすることで、
暮らしはじめてから不都合が生じたのでは元も子もありません。
設計の専門家に希望とライフスタイル、将来の計画を伝えて、
ムリ・ムダの無いプランニングをしてもらうようにしましょう。
「もったいないから容積率いっぱいまで!」
という要望を伺うことがあります。
不必要な規模の家を建てる方がよっぽどもったいないと私は思います。
▽ ▼ ▽
予算オーバーへの対処法は家づくりの優先順位を考えることです。
夢が詰まったプランの中から、何を優先していくかを考え、
計画の中身を見直していけばコストダウンは実現できるはずです。
曖昧な点はプロの意見を参考にして家族会議を開いてください。
ではまた再来週♪
<編集人:住宅CMサービス福岡 林秀成>
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【次は、ちょっとコーヒーブレイク♪】
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全国各地で活躍中の住まいのコンシェルジェが、家づくりの話題や、
日常のさまざまな気づきを発信するコーナーです。
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『トイレは大切な空間!』
<住宅CMサービス神戸 山之内康之>
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このゴールデンウィークに家族サービスということで、
約30年ぶりに箱根へ行ってきました。
東京から近いメジャーな観光地という事もあり、
さすがに凄い人で、箱根登山電車に乗るのも30分待ちという状態です。
ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗り、
急な登り勾配を有名なスイッチバックを繰り返しながら
箱根の山に上がっていきましたが、
こんな山道を箱根駅伝の選手は走って登るのか!
と思いながら外を眺めていました。
芦ノ湖も大涌谷も人・人・人でうんざりでしたが、嫁さんの希望で
少し離れたところに在るポーラ美術館に行くことになりました。
私は始めて聞く美術館でしたが、ポーラ化粧品のオーナーが設立された
美術館だそうです。知らなかったのは私だけでしょうか・・・?
そこは行ってみると箱根仙石原の山中にあり、緑に囲まれた場所で、
車を降りると直ぐ美術館の入り口ですが、印象的なアプローチで
大きな木立の中ブリッジを渡り建物に入ります。
建物自体は道路から見るとほぼ地面に隠れているような形で
2階から入り下へ降りるというふうになっていました。
私的には美術品より建物への興味が一気に湧いてきました。
これは職業病なんでしょうが新しい建物、有名な建物に行くと
必ずこうなります。
建物全体は多分、箱根の山の自然を意識したものだと思いますが、
多くを地下構造物として、緑の中で違和感を感じさせないように
しています。
地上に出ている部分もガラスを使い透明感を出しているのでしょう。
設計者の意図が感じられました。
中は大きな吹き抜け空間で、真ん中には細い鉄の柱、
天井を見上げると無機質なコンクリート表し。
よく見るとPC板(プレキャストコンクリート:工場で製作された
コンクリート製品)で製作されています。
ガラスとコンクリートと白い壁、シンプル・シャープ!
仕事がら施工の収まりや施工方法までを考えながら見ていました。
展示室に入っても、私はどちらかというと美術品を見ずに
上を向いて歩く方が多かった感じです(笑)
正直あまり絵には関心がありませんが、
並んでいる作品の作者を見ると超有名人ばかりでした。
ルノワール・モネ・シャガール・ピカソ
東山魁夷・黒田清輝・横山大観等々
その他、テレビの「何でも鑑定団」で聞いたことがある作者の作品が
数多く展示されていました。
美術好きには本当に凄い美術館のようですね・・・・(汗)
もう一つ、私が新しい建物・有名な建築物に入ったときに
必ず見るものは“トイレ”です。
いかに設計者・施工者が、トイレにまで力を入れているかというのが
興味有るのです。
私自身もゼネコン時代、
自分が担当した建物ではトイレに凝ったものでした。
トイレというのはある意味大切な空間だと思っています。
当然綺麗・清潔でないといけませんが、
「ほっとする」「孤独になる」「休憩する」
人それぞれでしょうが、お粗末にしてはいけない空間なのです。
私も仕上げ材や便器も勿論ですが、天井照明・間接照明・センサーの位置
トイレブース(仕切り)等、あまり一般の方ではそこまで気にしないだろう
という所まで力をいれて施工したものです。自己満足ですが・・・
ポーラ美術館もやはりさすがでした!
天井の高さ、トイレブースの仕様・高さ、洗浄センサーを足元に配置する、
ウォシュレットのリモコンを壁に埋め込む、手洗い正面の間接照明等、
すばらしいトイレ空間を作られていました。
ともかく全体的に細部の完成度、納まりはお見事って感じの美術館でした。
絵をろくに見ずに建物ばかりを見ていた私ですが、皆さんは機会が有れば
是非すばらしい美術品がそろったポーラ美術館を見てください。
そしてトイレにも行って下さい。
<神戸:一級建築士 山之内康之>
■住宅CMサービス神戸
⇒ http://www.cms-kobe.com/
〒660-0016
兵庫県川西市中央町15-5
TEL:072-759-2602

